【理学療法士が実際に使って比較】キャンプチェア4選——腰への影響も正直に教えます

キャンプ
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「キャンプの翌朝、腰が痛い…」

そんな経験、一度はありませんか?

焚き火を囲んで最高の夜を過ごしたのに、帰宅後は腰がだるい。これ、チェア選びで大きく変わります。今回は、理学療法士として「姿勢・腰への影響」を知っている私が、実際にオートキャンプで使ってきたチェア4脚を正直にレビューします。


そもそも、なぜキャンプで腰が痛くなるの?

少しだけ身体の話をさせてください。

私たちの腰椎(背骨の腰の部分)は、横から見るとゆるやかな前弯カーブを描いています。このカーブが衝撃を吸収してくれているのですが、座る姿勢によってこのカーブが崩れ、腰まわりの筋肉や靭帯に余計な負担がかかってしまいます。

特にキャンプでは、長時間同じ姿勢で座り続けること焚き火に向かって前かがみになることが腰へのダメージを蓄積させます。だからこそ、チェア選びは思っている以上に重要なんです。


実際に使ったチェア4脚、正直レビュー

1. BUNDOK(バンドック)ポータブルチェア

こんな人におすすめ:荷物を減らしたいソロキャンパー

まずはバンドックのポータブルチェア。とにかくコンパクトで軽く、車への積み込みでも場所をとりません。組み立ても手間いらずで、さっと広げてすぐ座れるのが嬉しいポイントです。

🪑 実際に使ってみた感想

腰かけたとき、お尻がチェアに包まれるような感覚があって、最初は「安定感があるな」と感じました。ただ、これが長時間になるとちょっと話が変わってきます。座面が低くお尻が沈み込む構造のため、気がつくと腰が丸まった姿勢になっていて、1〜2時間ほど座り続けると腰まわりにじわじわ疲れを感じてきました。また、立ち上がるときに膝と腰に少し負担がかかるのも気になるポイントです。短時間の休憩や、とにかく荷物を減らしたい場面では十分活躍してくれる一脚ですが、長時間のんびり座り続けるのには向かないというのが正直な印象です。

🦴 理学療法士としての視点

バンドックのポータブルチェアのような軽量コンパクト系は、座面が低めでフレームが細いため、骨盤が後ろに傾きやすい(後傾しやすい) 傾向があります。短時間の使用や休憩には向いていますが、2〜3時間以上の長時間使用では腰への負担を感じやすいタイプです。こまめに立ち上がって腰を伸ばすひと手間があると、翌日の疲労感がかなり変わります。

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2. Coleman(コールマン)インフィニティチェアマックス

こんな人におすすめ:快適重視で、のんびりリラックスしたいキャンパー

コールマンのインフィニティチェアマックスは、リクライニング機能と幅広のゆったり設計が特徴の一脚です。名前の通り、どこまでも寛げる「無限」の快適さを目指したシリーズです。

🪑 実際に使ってみた感想

背もたれをリクライニングした瞬間、身体への圧力がスッと分散される感覚があって、「あ、これは動けなくなるやつだ」と思いました(笑)。実際、一度座ると本当に動きたくなくなるくらい快適です。身体はめちゃくちゃ楽なんですが、焚き火の火加減を調整したり、料理をしたりといった「動きのある場面」では少し不便さを感じます。「今日はひたすらぼーっとしたい」という日には最高の一脚なのですが、アクティブに動くキャンプスタイルとは少し相性が悪いかもしれません。また、サイズが大きく重量もあるため、車への積み込みや自宅での保管場所には少し頭を悩ませます。正直なところ、持っているけれど実際の出番はそこまで多くない、というのが本音です。

🦴 理学療法士としての視点

リクライニングタイプは、背もたれに体重を預けることで腰の筋肉への負担が分散されるというメリットがあります。深く倒した状態では腰椎の圧力が比較的下がるため、腰痛持ちの方にも比較的優しい設計と言えます。ただし、首だけが前に出る「スマホ首」姿勢になりやすいので、焚き火やスマホを見るときの首の角度には注意が必要です。

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3. Coleman(コールマン)コンパクトフォールディングチェア

こんな人におすすめ:シーンを選ばず使いたい、バランス重視のキャンパー

コールマンのコンパクトフォールディングチェアは、持ち運びやすさと座り心地のバランスが取れた一脚です。折りたたむとスリムにまとまり、デイキャンプからオートキャンプまで幅広く活躍します。

🪑 実際に使ってみた感想

4脚の中でダントツに使用頻度が高いのがこのチェアです。折りたたんだ状態から広げるだけでセット完了なので、着いてすぐ「とりあえず椅子とテーブルを出してひと休み」という流れがスムーズにできます。重量も程よく、車への積み込みも気になりません。背もたれは少し低めなのでリクライニングのような深いリラックスには向きませんが、焚き火をしながら前傾みになって火を眺めたり、調理中に腰かけたりといった、動きのある場面でとても使いやすいです。立ち上がりもスムーズで、身体への負担が少ないのも気に入っています。「とにかく使いやすくて出番が多い」という意味では、一番コスパが高い一脚だと感じています。

🦴 理学療法士としての視点

このタイプのスタンダードな折りたたみチェアは、座面高が比較的しっかり確保されているため、股関節と膝が90度近く保ちやすく、腰椎のカーブを維持しやすいというメリットがあります。骨盤が立ちやすい姿勢になるため、バンドックやローチェアと比べて腰への負担が少ない傾向があります。コンパクトに折りたためるので収納・持ち運び時の身体への負担も少なく、デイリーユースにもおすすめです。

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4. Hilander(ハイランダー)クライマックスローチェア2

こんな人におすすめ:焚き火に近い目線で楽しみたい、ローチェア派

ハイランダーのクライマックスローチェア2は、その名の通りロースタイルキャンプに特化したローチェアです。地面に近いスタイルで焚き火を囲む、あの雰囲気が好きな方にはたまらない一脚。

🪑 実際に使ってみた感想

ハイバックの背もたれが頭までしっかり支えてくれるので、背中から首まで預けられて本当に寝心地がいいです。リクライニングが段階的に調整できるので、「焚き火を眺めるとき」「ちょっとお昼寝したいとき」など、気分や状況に合わせて角度を変えられるのが便利でした。日向ぼっこやソロキャンプでのんびり過ごしたい時間にはこれが最適だと感じています。立ち上がりもローチェアにしては比較的しやすく、思っていたほど苦ではありませんでした。一方で、車への積み込みはやや場所をとりかさばりやすいので、荷物の多いキャンプでは積載計画に少し注意が必要です。「今日はひたすらソロでゆっくりしたい」という日に連れて行きたい一脚です。

🦴 理学療法士としての視点

ローチェアは、座面が低いほど股関節の屈曲角度が深くなり、骨盤が後傾しやすくなります。これが腰椎のカーブを崩す原因になりやすく、腰痛持ちの方には注意が必要なタイプです。とはいえ、背もたれにしっかりもたれて「寄りかかる座り方」を意識することで、腰への負担はある程度軽減できます。また立ち上がる際に膝や股関節への負担もかかりやすいため、脚力に不安がある方は気をつけてみてください。

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4脚を比べてみると

チェア腰への優しさ快適さ携帯性こんな人向け
BUNDOK ポータブル荷物を減らしたいソロキャンパー
Coleman インフィニティマックス快適・リラックス重視
Coleman コンパクトフォールディングバランス重視・幅広いシーン向け
Hilander クライマックスロー2ローチェアスタイルが好きな方

まとめ:キャンプも「身体づくり」の一部

チェアひとつ選ぶだけでも、腰への影響はずいぶん変わります。「翌日痛くなるのが当たり前」と思っていた方は、ぜひ一度自分の座り方とチェアの相性を見直してみてください。

今回ご紹介した4脚はいずれも私が実際にオートキャンプで使用したものです。使用感はあくまで個人の体験によるところが大きいので、ぜひ参考程度にしつつ、実際に試してみてお気に入りを見つけてもらえると嬉しいです。

このブログでは、**「一生自分の足で歩き続けるための身体づくり」**をテーマに、キャンプと健康の両方に役立つ情報を発信していきます。次回もお楽しみに!


参考文献

  • Adams, M. A., & Hutton, W. C. (1985). The effect of posture on the lumbar spine. Journal of Bone and Joint Surgery, 67(4), 625–629.
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「腰痛」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

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